【Uチップの名作】Crockett&Jones Moretonレビュー
サマタイです。
キャベンディッシュに続き、2足目のクロケット&ジョーンズとしてUチップシューズの名作「モールトン」を手に入れましたので紹介します。
Crockett&Jonesとは
革靴の聖地として知られる英国ノーサンプトンでチャールズ・ジョーンズと義理の兄弟であるジェームズ・クロケットが1897年に創業したクロケット&ジョーンズ。
設立当初より他社の受注靴を手掛けるOEMメーカーとして技術を磨き、「ジョン・ロブ」「ジョージ・クレバリー」などの一流紳士靴までも任される実績豊富なメーカーとして靴職人からも注目を集めます。
1997年にはロンドンで1号店をオープンし、OEMで培った技術でオリジナルの革靴を作るシューズブランドとしてまたたく間に人気を集め2017年には英国王室御用達の「ロイヤルワラント」を獲得します。
長らくOEMメーカーとして技術を奮ってきたクロケット&ジョーンズは世界一豊富な木型(ラスト)を保有していると言われており、ショップの別注にも柔軟に対応できるメーカーとして今や世界中で人気がある革靴ブランドです。
Uチップとは
名前の通り甲の部分の「U字」のステッチが特徴のUチップシューズ。
1930年代に登場したとされており、イギリスではカントリーシューズ、アメリカではゴルフシューズ、フランスでは狩猟靴など国によって独自の発展をしてきた靴でもあります。
出自は国によって違えどいずれもアウトドア用の頑丈な靴として長年親しまれてきた靴であり、カジュアルな服装からジャケパンスタイル、靴のデザインによってはビジネスまで網羅できる懐の広さも持ち味です。
Uチップシューズはパラブーツのシャンボード、ウェストンのゴルフ、エドワードグリーンのドーバーなど革靴の老舗ブランドが必ずと言っていいほど一足はラインナップに加えている靴です。
またUチップシューズはストレートチップ等の靴に比べるとメーカーごとにデザインが大きく異なるため、ブランドの個性や意匠を存分に楽しめるモデルです。
Crockett&Jones Moreton
数あるUチップシューズの中でも僕が一番好きなのがクロケット&ジョーンズの「モールトン」。
今年に入り革靴を少しづつ集めていますが、実は一番欲しかった革靴でした。
U字のステッチが爪先部分まで深く取られているデザインで、丸みがありながらもカジュアルすぎない絶妙なシルエットに一目惚れした靴です。
もともとはクロケット&ジョーンズがOEMメーカー時代にイギリスの最高級革靴ブランド「ジョンロブ」から依頼を受けて作っていたUチップシューズの「バロス」が原型となっていることから、とても近い雰囲気があります。
ソールにはJMウェストンのゴルフと同じく「リッジウェイソール」と呼ばれるラバーソールが付いており、悪路でも気にせず歩くことができます。
木型(ラスト)には「292」という幅広の型を使用しているため、日本人の足型にもフィットしやすく快適に歩くことができるのも大きな魅力です。
Uチップはストレートチップほどのカチッとした印象はありませんが、日本では昔からビジネスシューズとしても受け入れられているデザインでありカジュアルからビジネスまで幅広く使うことができるデザインです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
Uチップシューズはデニムやトラウザーなど幅広い着こなしに合わせることができるため、一足持っておくととても重宝するモデルです。
この機会に自分のお気に入りのUチップシューズを見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事が皆さんの一助となれば幸いです。