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サマタイブログ

1990年生まれ独身男性による雑記ブログ。

【フランス製モールスキン】Le Travailleur Galliceモールスキンパンツレビュー

サマタイです。

 

昨年購入したモールスキンジャケットを着ているうちに同素材のパンツも気になり今回新たに購入しましたので紹介します。

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モールスキンとは

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コットン生地の中でも最高峰の強度を誇る「モールスキン」は文字通り「モグラの革」を意味しており、厚手でもっちりした肌触りにやや光沢のあることが特徴の生地です。

 

太めの綿糸を両側に起毛させながら織り上げて作られるモールスキンは密度が高く、綿素材の生地の中ではデニムやキャンパス生地を凌ぐ最高の強度を誇ります。

 

裏表を起毛しながら織られているモールスキンは強度が高いだけでなく肌触りが良いことも特徴で、柔らかく温かみのある手触りが得られます。

 

そのため古くから作業着の素材として活用されており、フランスでは1950年代以前からワークウェアを代表する素材として多くの働く人々に親しまれてきました。

 

モールスキンが登場した経緯についてはこれまで知りませんでしたが、今回購入した商品のタグによるとどうやら製鉄所で着用されたことが始まりみたいです。

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タグの記載通りデニムと同様に労働着として誕生した経緯を持つ非常に頑丈な生地のため、長く付き合っていけるアイテムではないでしょうか。

 

モールスキンは着用を重ねると生地の光沢は徐々になくなり、ステッチのパッカリングが出て非常に雰囲気のある味が出てくる素材です。

Le Travailleur Galliceについて

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フランスの国鳥の「鶏」がブランドのシンボルマーク

LE TRAVAILLEUR GALLICE(ル トラヴァイユール ガリス)は、フランスで1895年に創業したETABLISSEMENTS GALLICE社による老舗ワークウェアブランド。

 

120年以上前に生まれたこのブランドは、フランスのワークウエアの黎明期を代表するブランドの1つであり、現在も生地の縫製から染色に至るまで一貫してフランスで生産されているフランス最古のワークウエアブランドの1つ。

 

モールスキンの魅力を今一度体感してほしいという願いを込め、失われつつある本物のものづくりを後世に伝えるべく、モールスキンに特化したラインナップを展開しています。

 

代表的なモデルはジャケットの「La Veate」と今回紹介する「Le Pantalon」です。

 

現在新品で手に入るフランス製のモールスキンと言えば今回の「Le Travailleur Gallice」と過去に紹介した「Le Laboureur」が自分の知るところですが、他にもありましたら教えていただけると嬉しいです。

Le Travailleur Galliceモールスキンパンツ

フランスの老舗ワークウェアブランドのガリスが手掛けるモールスキンパンツはビンテージのワークウェアのデティールをふんだんに取り入れた抜群に雰囲気のある一着。

 

シルエットは股上が深く太めのいかにもワークウェアらしい無骨なシルエットですが、不思議と野暮ったくはならない絶妙な太さ加減。

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特に目を引くフロントのメタルフックは古いフランスのワークパンツに見られるデティールで、このフックがウエスト部分の負荷を受け止めることでボタンが長持ちするのだそう。

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右足についたサイドポケットは本来折りたたみ式の定規を入れておくためのものですが、現代ではスマートフォンや小物を入れておくのにも丁度良いサイズ。

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真鍮のバックルが特徴的な背面部はポケットが2つ付いており収納性も問題なし。

通常フランスのワークパンツは背面のポケットは右1つのみですが、ガリスでは利便性を考慮し左にも片玉縁のポケットが付いています。

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股下のガゼットクロッチはグラミチなどのクライミングウェアにも取り入れられているデティールで、この三角のマチのおかげで足の可動域が広くなり快適に動くことができます。

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モールスキン素材はデニムとはまた違ったハリのある生地感ですが、着込んでいくと独特の雰囲気のある味が出ますので、じっくり育てていけるパンツです。

洗濯によるサイズの縮みについて

コットン100%のモールスキン素材は洗濯を重ねると多少の縮みが出ます。

 

今回新品で購入し、サイズの記録をつけてみましたので紹介します。

(今後も縮みが発生したら随時追記します)

 

新品→5回目の洗濯

  • エスト76cm→73cm
  • 股上30.5cm→30cm
  • 股下76cm→74cm
  • 裾幅24cm→23cm

 

全体的にワンサイズ程度の縮みが出ています。

サイズ選びは予め縮みを考慮して選ぶことをおすすめします。

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洗濯を重ねると徐々にモールスキン特有の光沢感が薄れていき、ステッチの部分にパッカリングが出るので独特の味が出てきます。

 

デニム同様に長年労働者を支えてきた非常に頑丈な生地ですので、長く着込んで経年変化を楽しめる素材です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

フランスの労働者を長年支えてきたモールスキン素材はデニム同様に長く愛用できる一着に育てられる楽しみがあります。

 

この機会にお気に入りのモールスキンを探してみてはいかがでしょうか。

 

この記事が皆さんの一助となれば幸いです。