【エフェクターレビュー】Neunaber Audio Effects Wet Reverbレビュー
サマタイです。
ギタリストの皆さんは普段どんな機材で音を出していますか?
エレキギターはエフェクターで音色をガラッと変えられるのも魅力ですよね。
今回はリバーブの隠れた名機、Neunaber Audio Effects Wet Reverbを紹介します。
リバーブとは
「ディレイ」と同じく「空間系」と呼ばれるエフェクターですが、ディレイがやまびこ効果を再現するのに対し、リバーブは広い空間で物を落とした時のような残響音を再現するエフェクターです。
まだPA機器が発達していなかった時代ではわざわざ広い教会などでレコーディングするなどで工夫したバンドも数多く居たことが知られています。
リバーブの種類には「ホールリバーブ」、「プレートリバーブ」、「スプリングリバーブ」を始めとしたさまざまな種類があり、フェンダーなどのコンボアンプにはスプリングリバーブが付いていることが多いです。
ディレイに比べると一見地味なエフェクターの印象がありますが、うまく使うことで曲に奥行きや厚み、広がりを持たせることができる非常に便利なエフェクターです。
Neunaber Audio Effectsとは
Neunaber Audio Effectsはアメリカ・カリフォルニアで2009年にスタートしたエフェクターブランドです。
代表のBrian Neunaberは1994年からオーディオ機器設計のプロフェッショナルとして活動しており、QSC AudioでDSPの設計を担当していました。
ブランドの設計理念である
- シンプルかつエレガントであることこそ最善である
- 音楽は芸術、オーディオは科学である
- デジタルは真空管やソリッドステートと同じツールであり、すべては使い方次第である
のコンセプトをもとに、デジタル技術を活かした高機能・高音質のエフェクトペダルを作っています。
Neunaber Audio Effects Wet Reverbレビュー
僕が愛用しているリバーブは現行のNeunaber Audio Effects Wet Reverbよりも古い初期の2ノブのモデル。
日本では知名度が低くあまり使用している方を見かけませんが、アメリカではジャズギタリストのKurt RosenwinkelやJohn Scofieldも一時期使用していました。
コントロールはギターの原音に対するリバーブの割合を決める「Mix」とリバーブの掛かりの深さを決める「Depth」の極めてシンプルなリバーブです。
音質はシンプルなコントロールにも関わらず極上のリバーブサウンドを奏でます。
特筆すべきはツマミをフルに回すとギターの原音を消せる「Mix」ノブで、掛かりの深さを調節することで永遠に幻想的なリバーブが鳴り続けるいわゆる「シマーサウンド」を楽しめます。
浅くかければ自然な心地の良いウェットな響きのリバーブを楽しめるため、これ一台で幅広く音作りができるモデルです。
MXRサイズのシンプルなコントロールで重さもわずか200g程度と非常に軽量なため、エフェクターボードを組んでいるギタリストの方にもおすすめできます。
裏蓋を開けると基盤中央に「トゥルーバイパス」と「バッファードバイパス」を切り替えられるスイッチが付いており、デジタル系のエフェクターにありがちな原音の劣化も回避することができます。
現在リバーブの定番機種と言えば2009年に発表されたstrymonのblueskyが有名ですが、Neunaber Audio Effects Wet Reverbも負けず劣らずの高音質なサウンドです。
ツマミが少なくシンプルで高音質なリバーブを求めている方には手放しでおすすめできます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
リバーブはうまく使うことでサウンドに奥行きや厚み、広がりを持たせることができる非常に便利なエフェクターですので、この機会にお気に入りのリバーブを見つけてみてはいかがでしょうか?
この記事がみなさんの一助となれば幸いです。