【ジャランスリワヤ】Jalan Sriwijayaタッセルローファー5年間使用後レビュー
サマタイです。
みなさんは普段どんな靴を履いていますか?
おしゃれは足元からとよく言いますが、仕事用の靴と普段使いの靴を履き分けるのは少し面倒ですよね。
今回は仕事から普段使いまで幅広く使えるJalan Sriwijayaのタッセルローファーを紹介します。
Jalan Sriwijayaとは
Jalan Sriwijaya(ジャランスリワヤ)はインドネシアのシューズブランドです。
革靴としては低価格ながらアッパーの素材にはフランスのデュプイ社やアノネイ社のカーフレザーを使用し、底材にはベルギーのマシュア社のレザーを使用するなどトップグレードの革を使用しています。
また製法にはハンドソーンウェルテッド製法が採用されていることが特徴です。
この製法は革靴の製造の最終工程のアウトソールの縫い付けを機械縫いで行う以外はすべての工程がハンドメイドで行われるため、履き心地が良くシルエットがきれいな靴を作ることができます。
ただ手作業が多い分機械縫いの革靴よりもコストがかかってしまうことがデメリットですが、ジャランスリワヤは企業努力でコストの問題をクリアしているシューズブランドなんです。
こうして価格以上の品質と数年前から話題となり、今では革靴の定番のブランドとして認知されています。
1919年にテデ・チャンドラによってインドネシアで創業した靴工場JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)は、オランダの植民地であったことから外国人向けのミリタリーブーツを手掛けていました。
その後、経営者の息子ルディ・スパーマンが「これからは平和の時代だ」という想いから、靴の聖地であるイギリスのノーザンプトンで修行を積み、フランスで皮革の生産を学び「ハンドソーンウェルテッド製法」での靴作りも可能にしました。
そして2003年に待望の「JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)」ブランドが誕生するのです。
Jalan Sriwijayaおすすめのモデル
コインローファー 98589
ジャランスリワヤでも特に人気が高いシンプルなコインローファー。
ローファーは紐がないため靴の形がそのまま履き心地にも関わってきますが、上質なレザーを使用していることとハンドソーンウェルテッド製法ならではの履き心地の良さが人気となったモデル。
シンプルながらシルエットの美しさが際立つコインローファーは普段の着こなしにもすんなり馴染むこと間違いなし。
タッセルローファー 98811
アッパーについたタッセル(房飾り)が特徴のタッセルローファー。
僕が愛用しているモデルはこのモデルで、タッセルローファーは意外と人とも被りにくいためローファーをすでに持っているという人におすすめしたいモデルです。
ローファーの履きやすさはそのままに、タッセルのおかげでローファーよりもカジュアルになりすぎないデザインは幅広い着こなしに合わせることができます。
外羽根プレーントゥ 98651
丸みを帯びたシルエットが美しい外羽根プレーントゥモデル。
外羽根プレーントゥのデザインはビジネスシーンでもカジュアルでも使える汎用性の高さが持ち味ですので、靴をあまり持ちたくない人にもおすすめしたいモデルです。
ソールにはイギリス製のダイナイトソールを使用しているため、耐久性もお墨付き。
タッセルローファーについて
タッセルローファーとはアッパーの甲の部分に房飾り(タッセル)が付いたローファーのこと。
1957年頃のアメリカではビジネスマンや弁護士がタッセルローファーを愛用したことから「弁護士の靴」と呼ばれることもあるようです。
レースアップの革靴に比べて脱ぎ履きが楽なローファーは本来ビジネスシューズではありませんが、タッセルのおかげでカジュアルになりすぎないタッセルローファーは着こなしによってはビジネスから普段使いまで幅広く使うことができます。
Jalan Sriwijayaタッセルローファー5年間使用後レビュー
ここからは僕が実際にジャランスリワヤのタッセルローファーを5年間使用した感想を綴っていきます。
前述の通りジャランスリワヤはハンドソーンウェルテッド製法で制作されており、使用するにつれて中のソールが自分の足の形に合ってくるため履き心地はとても良いです。
ハンドソーンウェルテッドはビスポークシューズによく用いられておりグッドイヤーウェルテッド製法の原型ともなる製法です。
19世紀後半にグッドイヤーウェルト製法が開発されて以来、時間と労力がかかり大量生産には向いていないこの製法は、徐々に減少の一途を辿り、高度な技術をもつ職人も居なくなるにつれ、とても貴重な製法になってきました。
この製法は、最後のアウトソールの縫いのみを機械で行い、あとの工程はすべてハンドメイドで作られています。
最大の特徴は手縫いでなくては不可能な、曲がった針を使って行う「すくい縫い」。
熟練の職人によりアッパー、中底、ウェルトを松脂を擦り込んだ麻糸で縫い付けていきます。
グッドイヤーウェルト製法に使われる、リブと呼ばれるパーツを使用しない為、返りがよくとても軽い履き心地を味わうことができます。
そして、構造上インソールの下側にウェルトを縫い付ける為のリブを掘るため、インソールの厚さは通常の革靴より厚いものを使用し、結果的に履きこむことにより足に沿って沈みが生まれパーソナルレベルでの履き心地の良さが実現されます。
ソールにはラバーもトゥスチールもつけていないため使用年数相当のダメージがありますがまだまだ使用可能です。
ハンドソーンウェルテッド製法のためソールが磨り減ったとしても交換してずっと使えることも嬉しいポイント。
フランスの名門タンナーのカーフレザーを使用しているため、履き込むほどに柔らかく自分の足に馴染んでいく感覚は贅沢な所有感を感じられます。
ローファーはサイズ調整の靴紐が無くレースアップシューズに比べてよりシビアなフィッティングが必要ですが、自分の足にあったサイズを選ぶことで他の革靴にはない軽快な履き心地を体感することができます。
ちなみに僕の足のサイズは素足の実測で26.3cmで、コンバースのオールスターではUS7.5(JPN26cm)でジャストサイズですが、ローファーは店頭でフィッティングして店員さんのアドバイスも有りキツめのUK6.5(JPN25cm)サイズを選びました。
履き始めは想像通り長時間履くと足が痺れるくらいのキツめの履き心地でしたが、短時間履いて徐々に慣らしていくことで革が伸び、今ではピッタリと合ったサイズになっています。
試着した際に丁寧に接客してくださった店員さんの受け売りですが、革靴(特にローファー)はフィッティングで履きやすいサイズを最初から選んでしまうと革が伸びた時にブカブカになってしまうので、最初はややきつめのサイズを選ぶことをおすすめします。
また、試着の際は日頃外を歩く時間帯に合わせてフィッティングすることで将来的に一日中履いても疲れないジャストフィットする革靴のサイズを選ぶことができますので、自分が良く歩く時間帯を狙って試着することがおすすめです。
僕は本業が管理栄養士なのでスーツを着用する機会がほぼないためどちらかというと普段使いの割合が多いですが、タッセルローファーだとカジュアルになりすぎないため着こなしを品よくまとめることができます。
レースアップシューズほどかしこまった印象がなく、普通のローファーほどカジュアルではないタッセルローファーはどんな着こなしに合わせても違和感がなく非常に汎用性の高い靴です。
すでにローファーを持っている方や普段着ではあまり革靴を履いたことがないという方にもおすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
僕のように普段仕事で革靴を履く必要がないという方でも、ビジネスから普段まで対応できる革靴があれば着こなしに幅が出ると思います。
この機会に自分の気に入った靴を見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事がみなさんの一助となれば幸いです。