【管理栄養士が解説】太りにくい間食の選び方について
サマタイです。
みなさんは普段間食は食べられますか?
間食と聞くと「太る」「体に悪い」という悪いイメージが先行しがちですが、間食の選び方を工夫することで効果的に空腹感を抑えて不足しがちな栄養素の補給までカバーすることができます。
今回は管理栄養士の僕が間食の選び方について解説していきます。
間食を取り入れるメリット
空腹による食べ過ぎを防ぐ
普段日中仕事をしている方であれば昼食から夕食までの時間が長く空くことが多いかと思いますが、間食を食べることで空腹による夕食の食べすぎを防ぐことができます。
空腹時に食事を食べすぎると血糖値が一気に上昇し、インスリンという糖を体脂肪として貯めようとするホルモンが多く分泌されるため、結果的に多くの糖が脂肪となってしまい太りやすくなってしまいます。
間食を上手に摂取することでこうした空腹による食べ過ぎを抑えるだけでなく、血糖値の変動を緩やかに保つことができるため太りにくい体にすることもできます。
不足しやすい栄養素を補える
普段から忙しく働いている方では毎日の食事に気を配ることは簡単ではありませんが、間食を食べることで3食では不足しやすい栄養素の補給ができます。
現代人の多くはたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウム等の様々な栄養素が不足しがちです。
間食を上手に選ぶことで不足しがちな栄養素を手軽に摂ることできる為、有効に活用するべきではないでしょうか。
間食を食べる時間は午後3時がおすすめ
一日の中で間食を食べても太りにくい理想的な時間があることをご存じでしょうか?
私たちの体には飢餓に備えるために食事からの栄養素を体脂肪として蓄える機能がありますが、この機能には「BMAL1」というタンパク質の一種が深くかかわっています。
「BMAL1」は一日の中で量が変動しており、14時~15時の時間が一番少ない為この時間に間食を食べると体脂肪になりにくいことが分かっています。
間食は午後3時に食べるというイメージは実は理に適っているんですね。
間食の選び方
間食の選び方の基準として下記の3つを意識することをおすすめします。
- 200kcal程度にする
- 栄養補給を考えて選ぶ
- 糖質の少ないものを選ぶ
まずどんな間食でも食べ過ぎてしまっては意味がありませんので、一日200kcal程度を目安に食べることをおすすめします。
普段の食生活ではたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウム等の栄養素が不足しがちですので、間食ではこれらの栄養素を補える食材を選ぶことをおすすめします。
具体的にはナッツ類、乳製品、ドライフルーツ、乾物、大豆製品などがおすすめです。
また砂糖を沢山使っているお菓子などは血糖値を上げてしまう為間食にはあまりおすすめできません。
おすすめの間食
ナッツ類
ナッツ類は生活習慣病を予防する不飽和脂肪酸や体内の酸化を抑制するビタミンEが豊富に含まれており間食におすすめです。
糖質が少なく血糖値を上げにくいためついつい食べすぎてしまいますが、適度に摂取することで効果的に栄養素を摂取できますので間食に取り入れてみてはいかがでしょうか。
塩味のついたナッツもありますが、間食に選ぶ際は無塩のものを選ぶと良いでしょう。
ドライフルーツ
生の果物を乾燥させたドライフルーツは不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており間食におすすめです。
甘いものが好きな方にもおすすめできますので、好みのフルーツを探してみてはいかがでしょうか。
保存性を高めるために砂糖が添加されている場合もありますが、間食として食べる場合は値段は高いですが無添加のものを選ぶとなお良いでしょう。
乳製品
乳製品はたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれており間食におすすめです。
チーズやヨーグルトなどの発酵食品を選ぶと乳酸菌による整腸作用も期待できるため、積極的に取り入れたい食品ではないでしょうか。
ナッツ類やドライフルーツに比べると比較的賞味期限が短いため、職場に冷蔵庫がある方におすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
間食を上手に食べることで不足しがちな栄養素を手軽に補うことができるため、興味のある方はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事がみなさんの一助となれば幸いです。