【ボーダーカットソーの王様】セントジェームス5年間着用レビュー
サマタイです。
みなさんは普段どのような服を着ていますか?
半袖では少し肌寒い季節では着こなしの選択肢が広がり服装に悩みますよね。
今回はボーダーカットソーの王様、セントジェームスを紹介します。
セントジェームスとは
セントジェームスは1889年創業のフランスのブランド。
世界遺産モン・サン・ミッシェルがあるフランス北部ノルマンディー地方のSaint James市の町の名前を冠したセントジェームスは、それまで手作業だった紡績業を当時の市長のレオン・ルガレ氏が工業化したことで地域の主要な産業である繊維業の一端を築き上げます。
モン・サン・ミッシェルの干潟で育った羊からとれる良質の羊毛を使ったマリンセーターは地元の漁師や船乗りたちの間でたちまち評判となり、現在のセントジェームスのシャツの原型となりました。
ブランドロゴに添えられた「Né de la mer」というフレーズはフランス語で「海から生まれた」という意味で、セントジェームスがノルマンディーの海の暮らしから生まれたことを表現しています。
セントジェームスの特徴
2019年に創業130年を迎えたセントジェームス。
創業から一貫してフランス製の上質な素材を使用し伝統的な手法で生産されるマリンウェアは地元の漁師を始めフランス海軍の制服としても採用されたれっきとしたワークウェアブランドとしても知られています。
その特徴的なデザインは機能性を追求した船乗りの知恵から生まれています。
- 厚手のコットン生地は作業着としての耐久性がある
- ボートネックは濡れた状態でも脱ぎやすい
- 9分袖は袖口の水濡れや作業の邪魔にならない
- ボーダー模様は視界の悪い海上でも目立つ
優れたデザインと機能性を併せ持つワークウェアがルーツのセントジェームスはパブロ・ピカソ、アンディー・ウォーホル、ヘミングウェイなどの著名人がトレードマークとして愛用したことでも知られています。
主なラインナップ
Ouessant(ウエッソン)
目の詰まった厚手のコットン100%の生地が特徴のブランドを代表するモデル。
Ouessant(ウエッソン)という名前はノルマンディー沖の波の荒い海域にある島の名前に由来しているのだとか。
着心地はガシガシといかにも頑丈そうな肌触りが魅力的なモデルで、着ていくごとに風合いが良くなり身体に馴染むようになります。
カラーバリエーションが多く、厚手のコットン生地のため着こなし次第では真夏を除いて年中着られることもポイント。
定番のボーダーは1枚持っておくと着こなしの幅が広がります。
個人的には無地のウエッソンもおすすめです。
ちなみにウエッソンとは日本の正規代理店を通した日本でのみ流通しているモデル名で、本国フランスなどの海外ではGuild(ギルド)というモデル名となっています。
正規輸入品のウエッソンと並行輸入品のギルドでは価格に差がありますが、全く同じものなのでよりお得に買えるギルドをおすすめします。
Naval(ナヴァル)
セントジェームスのもう一つの定番モデル。
フランス語で海軍を意味する「Naval」という名前はかつてフランス海軍の水兵たちの制服として着ていたことが由来です。
ウエッソンに比べて番手が細い糸が使われており、サラッとした着心地が魅力的なモデルです。
薄手ですが海軍に採用されたこともあるワークウェアのためこちらも非常に頑丈です。
同じサイズでもウエッソンに比べて肩幅とアームホールが広く、裾にスリットがあるため体型をカバーしてゆったり着れることもポイント。
5年間着用した感想
どちらのモデルも5年以上前から頻繁に着ていますが、とにかく頑丈です。
着込むことで身体に馴染み風合いが良くなるため服を育てる楽しさを味わえるアイテムではないでしょうか。
普通に着ていれば体型が変わらない限り数年程度の着用ではヘタリもしないので、安い服を買い換えるよりコストパフォーマンスにも優れています。
セントジェームスを購入するときに一番気を使うのは洗濯によるサイズの縮みだと思いますが、5年間で新品から比べるとウエッソンとナヴァルともに約2cm前後縮んでいます。
基本的にジャストサイズから1サイズ大きいものを選べば問題ないと思います。
おわりに
いかがでしょうか?
ボーダーカットソーの定番として長年愛されるセントジェームスですが、ワークウェアとしての機能性とデザインを両立させたことも定番となった理由だと感じます。
数年着てもびくともしない耐久性や洗練されたデザインは年齢や性別を問わずおすすめできる逸品ですので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
この記事がみなさんの一助となれば幸いです。