【管理栄養士が解説】健康的な食事がひと目で分かる食事バランスガイドについて
サマタイです。
みなさんは毎日3食バランスの良い食事を摂れていますか?
毎回の食事に気を使うのはなかなか大変ですよね。
今回は管理栄養士の僕が健康的な食事がひと目で分かる「食事バランスガイド」について解説します。
食事バランスガイドとは
「食事バランスガイド」とは1日にどんな食べ物をどれだけ食べたら良いかをイラストでわかりやすく示したものです。
健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」という国が定めたガイドラインを具体的に行動に結びつけるものとして厚生労働省と農林水産省が合同で2005年に作成した図表です。
食育の資料としても利用されているため、学校で習ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
こうした図表は世界各国で作成されており、アメリカではマイプレートというイラストが使用されています。
食事の指針を図で示した起源は1974年にスウェーデンで食品を大まかに分類しそれぞれの摂取量の目安をピラミッド状に図にしたことが始まりです。
食事バランスガイドの使い方
食事バランスガイドは食事の目安量を「料理」で示されていることが最大の特徴です。
日本の伝統的な玩具であるコマの形を使って、1日に食べるとよい目安の多い順に「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」という5つの料理区分で示されています。
主食はごはん・パン・麺などであり、副菜は野菜・いも・海藻・きのこを主材料とする料理、主菜は魚・肉・卵・大豆・大豆製品を主材料とする料理のことをいいます。
コマの形で示すことにより、食事のバランスが悪くなると倒れてしまうこと、コマは回転(=運動)することにより初めてバランスが確保できることから、食事と運動の両方が大切であるというメッセージが込められています。
また水・お茶などの水分も1日の食事のなかで欠かせない身体の主要な構成要素という意味からコマの軸として、菓子・嗜好飲料は「楽しく適度に」というメッセージを添えてコマのヒモとして表現されています。
成人の場合はコマのイラストの通り主食は5~7つ(SV)、副菜は5~6つ(SV)、主菜は3~5つ(SV)、牛乳・乳製品2つ(SV)、果物2つ(SV)が1日の目安になります(エネルギー必要量2200~2400kcalに相当)。
運動量や性別・年齢により目安量は変わりますが、大まかな食事のバランスを把握するには最適な資料ではないかと感じます。
学校教育で学んだこのような資料は社会人になってからはあまり見る機会がないかと思いますが、文字で書かれた資料よりこうした視覚的にざっくりと理解できる図表は食材の栄養素を把握しなくても活用できる為、これから食習慣を変えたいという人には良い資料ではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
管理栄養士として人の食事や健康に関わる仕事をしていると学校で学んだ食育に関する授業はとても大切なことだったと改めて気づくことができました。
フィットネスブームで健康に対する関心が高まっている現代ではこのような資料を改めて見直すことはとても効果的ではないでしょうか。
これから食習慣を変えていきたいが食材選びや栄養素の勉強をするのは敷居が高いという人にこそお勧めできる資料ですので、是非とも活用してみてください。
この記事がみなさんの一助となれば幸いです。
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